◆
マネー・ボール(ランダムハウス講談社)
金欠&弱小球団オークランド・アスレチックスがいかにして常勝球団になったか?
というルポルタージュ。
これも相方が買ってくれた。
理由が振るっている。
元・西武ライオンズの石毛宏典さんが
オススメの一冊ということだ。
石毛さんは、四国アイランドリーグを創った人だ。
四国アイランドリーグの土佐ファイティングドッグスを千葉ロッテマリーンズが買収、
という話が出て(その後否定)、相方の思考回路として、
「マリーンズが買収?」→「四国アイランドリーグって何?」
→「(知っている)石毛が代表?」
と、ネットを辿りながら、この本に辿り着いたらしい。
ちなみに彼女は、自分用に、石毛さんがオススメしていた武田信虎の本を読んでいた・・・なぜだろう?(笑)
さて、その内容たるや、野球、
スポーツビジネスに興味があるなら、
いや、何か新しい視点で物を見直してみたいビジネスマンだって、
ゼッタイに読んでみるべき、明快で痛快な内容だった。
アメリカの人気作家マイケル・ルイスが、アスレチックスを強豪に引き上げた
ビリー・ビーンGM(元)を追ったものだ。
徹底的なデータ分析によって、従来の
ボックススコアなどの選手評価軸を無意味と切り捨て、
高打点の選手を重用せず、積極的と評価された初球から打ちに行く選手を嫌う等々の一方で、
二流と見られていた選手を安く買い集めてチームを強くして行く。
その際の従来野球とのぶつかり合い、騙し合いは愉快でありつつ、
異端視されるビリー・ビーンの孤独、悲哀もまた沁みる。
さらにビリー個人を超え、
そもそも「正しい」選手評価指標を追求する独自の研究を続けている、一般の「変人」の存在、
ウォールストリートの金と頭脳との関係など、新旧主亜あらゆる価値を巻き込む
アメリカの野球の奥深さを、新鮮な角度から知る事が出来た。
少なくとも石毛さんがどうしてこの本を好きかは分かる気がするし、
マリーンズの、日本では珍しい統計アナリスト、ポール・プポって言う人が、
どんな事をしてるのか、(ビリーと
やり方は違うようだが)も、何となくも理解できたと思う。
人気作家が書いているだけあって、興味深い事実を、ストーリー性豊富な
流れに乗せて読ませてくれる。
この本はその後、実家に行き、
引退してマリンも散策コースとしている(関数とか大好物だった)父、
時間を見つけては浦和のマリーンズ2軍球場まで繰り出す
(数字的な記憶力が頭抜けている)弟が手にして、
その後、実家近くにいる、インテリで草野球エースの妹のご主人にまで渡っているそうだ。