2008年03月29日

雨中のフィールド脇、今季デビュー!

28日、マリンスタジアム開幕戦。

スタジアムにつくと雷雨が酷くなる中での今季初の観戦。

せっかくのフィールドウィングシートも、
ポンチョを滲み抜けてくる雨にズボンが濡れだして、
全身が冷えてくるのが分かる。

試合前のフィールドでは土のところにシートが掛けられ、
練習が行われる雰囲気もなく、試合があるのかさえ覚束ない有様。

雨が強くなって、一度スタンド下の通路に避難し、スープなどを買いに並んでいると、
店前のモニターで、この日お披露目のMarines Wing Visionの点灯式と
スターティングオーダーの発表をやっているのが分かり、慌ててスタンドへと戻る。

フィールドウィングシートは、グランドの間近で、
選手にサインを貰えたりボールを投げ込んで貰えたりするチャンスがあるが、
これじゃぁ、選手がサインなんてしてくれそうもないよなぁ、などと言っていると、
西岡剛が現れ、フェンス越しにサインを始める。
慌てた様な表情の相方を急かすと、彼女はポンチョ姿で取るもの取りあえず
数メートル前のフェンスに掛けだして人の群れの中に消える。

サインを貰えるなら、と、先にボールか色紙を売店に探したが見当たらず、
じゃぁ、ユニフォームか、この日配られた開幕記念フラッグか、だね、
などと言っていたのだが、しばらくすると人の山の中から彼女が現れ、
心なしか顔を上気させて戻ってくる。

ライトブルーのマリーンズキャップのツバに西岡のサインゲット!
「何かね、すごくいい人オーラがあったよ!!」
里崎ファンで普段は西岡をチャラチャラしている、などと評している彼女は、
一瞬の出来事で、すっかりとその評を覆したらしい(笑)

確かに雨の中黙々とサインをするのも大変なものだ。


マリスタ開幕を祝う『フラッグセレモニー』が始まる。
マリーンズの巨大な旗と共に、千葉県内の各市町村と石垣島の旗が続々と登場、
小振りになるも降り続く雨の中、まばらな観客を前にはどうにも盛り上がらないが(苦笑)

君が代斉唱は、石垣島の歌手が三線を奏でながらの独唱。
なんだか、やたらと千葉と石垣の結束に腐心しているみたいだな、マリーンズ。


試合は、2回の裏、6番大松がライトへのホームランで先制!
雨に濡れたカメラのレンズを吹いていたボクは、歓声で視線を挙げると、
夜空に舞い上がって行くボールがスタンドに吸い込まれるのが見えた。

瞬間を見逃した事を相方に突っ込まれたボクは、
ベンチ前に戻った大松を撮ろうと構え、手ぶれなりになんとかショット。
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ズレータ凡退の後、今江がレフトフェンス直撃のツーベースで、橋本。
後ろの人も言っていたが、里崎の体調不良で回ってきたチャンス、
何とか復活のきっかけを掴んで欲しいなぁ、と注目していると、
彼らしい身体を巻き込む様なスイング一閃、
ボールは先ほどの大松の弾道を追う様に、ライトスタンドに突き刺さり、
2ランホームラン!!
今度はしっかり目に焼き付けましたよ!

前後の人とハイタッチで、後ろの人とは、「良かったですねぇ、橋本」と、
親戚同士みたいな感じで頷き合う。

3-0。
バッファローズ先発の中山が見るからに頼りなく、
これは大勝かと思った矢先に、宏之が2点を取られて、1点差。

しかしその裏、幸一、大松のタイムリーで5-2とすると、
その後も5回まで毎回得点で、7-2。

さすがに今日は楽勝ムードが漂う。

fireworks20080328.jpg

ところで、フィールドウィングシート、言うまでもなくグランドに近くて目線が低くて、
打球が目線より上に見えるのが良かった。
前に一度来た時にはデーゲームで、
反対側の観客の服の色にボールが混ざって見えづらかったが、
ナイトゲームはむしろハッキリ見えて、夜空に飛び行く球道はこの席ならではだ。

あ、あと、何回だったか、バッファローズのセカンド阿部が、
ライナーをダイビングで獲ったのもすごかった。
プレー自体も見事だったが、目の高さを飛び抜けたボールが
青黒い線の様に見えた阿部に断ち切られる、そのスピード感はさすがだ。
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(フィールドウィングシートからの眺め)

残念ながら選手が投げ入れたり、ファールで飛び込んでくるボールをゲット、
とは行かず。
久々に『伊良部モデル左利き用グラブ』を引っ張り出して来たのだったが(笑)

一方で、相方がファールボールが上がる度に身体をこわばらせていたのは面白かった。
確かにフライは距離感が掴めないけれど、そんな感覚もどこか懐かしく。
やっぱりライヴ感はありますな、この席は。


さて試合。
宏之は6回に1点取られてここで降板、なんだかピリっとしなかったけれど、
何とかゲームを作る。

宏之の次は川崎が7回をピシャリと締め、その裏、マリーンズの攻撃は、
幸一の猛打賞を大松がゲッツーで潰すものの、
ズレータ、今江の連続ヒットを受けて、橋本がツーベースで、2点追加。
橋本、復活を期待させる4打点!

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(ズレータのレフト前ヒット)

8回表には期待の新人伊藤が登板も、この日はバタバタして、
結局途中で高木の助けを仰ぐハメになり、3失点で9-6。

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しかし、背番号は川崎が12で、伊藤が30。
去年までは勝利の方程式だった、YFKの藤田、小林雅英が背負っていた番号で、
一冬でがらっと陣容が替わった事を改めて思ってみる。


試合は結局9-6で我が夫婦、今季観戦デビューを白星で飾る。
内容的にはまだオーダーも勝ちパターンも確立できていない様子がありありで、
バタバタしていたが、まぁ、これからだろう。

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途中から止んだ雨も、午前中の暖かさをすっかりと冷やしてしまって、
半ば震えながらの観戦、ビールも2杯だけで、大人しく帰るかとも思ったが、
相方のリクエストもあり、買ったら割引があったりもするので、
今季スタートの挨拶がてら、いつもの幕張本郷のマリーンズバーに立ち寄る。

この時点で終電まで1時間ちょっとしかなかったが、
石垣島の後援会?の面々や、君が代を歌った石垣島の歌手の人が来て、
さらにその後、ライトスタンドの応援団長?以下
コアメンバーらしい数人までもが店に集結してしまい、
何だか妙に盛り上がっていたので、脇の方でそれを眺めつつ二人で祝杯。

応援団長達っていうのは、石垣島の人達が行ってた事で実際は知らないが、
確かに『Marines is My Life』の写真集に映っている人達だったから、
それっぽい人達なのは間違いないだろう。

写真集ではトランペットを構えた姿が怖いぐらいだった女の人は、
石垣島の人達と2月に石垣島キャンプに行った時の話をしていたが、
実際の方が可愛らしくて、何か訳知らずホッとした(笑)


結局、お約束的に終電はなくなってしまい、
幕張本郷からエッチラオッチラ総武線の各駅停車で代々木、
そこから山手線で目黒まで出て、タクシー帰りとなった。


なんだかずぶ濡れでバタバタでクタクタな今季初観戦だったが、
兎にも角にも白星スタートで、昨季の厄は落ちたって事なら何よりであるよ。
ニックネーム パラマリボ at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | Beisbol2008

2008年03月24日

抑えが効かない鴎達

マリーンズの公式サイトが落ちています。

マリーンズの応援団、Marines Victory Productionsのサイトが、
レンタルサーバの告知ページになっちゃってます。

前者は、テキストライヴに殺到したからか?
しかしフツーの試合で落ちてる場合じゃないっしょ。
後者は、レンタル料払いそびれたか?
勇ましい方々ですが、脇が甘いんじゃないの?

しかし、いずれにせよ、サイト事情が脆弱ですなぁ、鴎関係。

抑えが効かないってことで、チーム事情と一緒ですかな?

はっはっは・・・
今日はサヨナラ負けですが何か?
ニックネーム パラマリボ at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | Beisbol2008

5月、マリスタ探検隊は行く

数日前、うちの愛すべき奥方が言った。

「今年はね、マリーンズをちゃんと観ようと思ってるの」

「(!?)」

いや、彼女としては先々を考えれば、すべきこともあるから、
今のうちに精一杯思い出作りをしておこう、ということなのだろうと思う。

ということもありつつ、昨日、5月分のマリーンズ主催試合のTEAM26先行予約。

5月は全週末マリスタ開催という、垂涎なスケジュールだったが、
3日、31日と2試合予約した。
彼女のコトバに調子に乗るのは、覇権を獲る秋でいい(笑)

3日が今シーズン導入された外野応援指定席、31日がピクニックボックス
外野応援指定席は前3列だが、取れたのは最前列。
ネットがあって見やすくはないだろうと思ったが、
あのライトスタンドの感覚に浸るには、
うっかりすれば前泊しなきゃの人気だから、指定席歓迎というところ。
かの相方は、面白がっていた反面、「ずっと応援してなきゃいけないの?」と、
一瞬不安がっていた様だが(笑)

ピクニックボックスも今年できたところで、長閑な観戦ができそうな5人用だから、
まぁ、彼女の友人の子連れカップルでも招待するにはいいだろう。

既に取ってある開幕戦がフィールドウィングシートで、
なんだかスタジアム内スタンプラリーでもやってる気分だな。

まぁ、同じく今年できた左中間のスタンドデッキ以外は、
FW、SSからBまでの各指定席と自由席、バーマジックは全てクリアしたが、
残すは、バックネット裏のグランドレベルは最高らしくも、
1万円も以上して制約も多いので二の足を踏んでいるプレスシート、
20人以上の団体限定のフィールドテラススィート、
一般には開放されない貴賓席と、難敵ばかりだ。

去年、貴賓席招待の話が間際でキャンセルされたのは残念!
こんな事なら2次会を無理矢理フィールドテラススィートでやれば良かったか?

・・・いや、スタンプラリーはやってませんからね(笑)

実際、一塁奥の自由席が一番良い様な気がするけれど、
楽勝の数年前は遙か昔、今やあそこも場所取りしなきゃだしなぁ。

そう言えば、レフト上部のてもみんがマッサージしてくれるサービスは、
去年だけで終わっちゃったのかな?
人がいたのを見た事なかったから、企画倒れだったか?!

我ながら座席ネタ一つで良くもまぁ盛り上がれるもんで(笑)


ということで、ボクの開幕ももうあと数日♪
ニックネーム パラマリボ at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Beisbol2008

2008年03月22日

レッツゴー千葉マーリーンズ、俺達と共にぃ♪

というわけで新しい応援歌ですな。



最後はマイラブですか?マイライフ?
ニックネーム パラマリボ at 16:19| Comment(2) | TrackBack(0) | Beisbol2008

2008年03月20日

祝・2008パシフィック・リーグ開幕!

マリーンズは惜敗でしたな。

ダルビッシュを圧していたと思うんだけれど、
拙攻とは結果論で、積極的なのは良かったんじゃないかな。
大松にはホームまで駆け込んで欲しかったけれど、止めた西村ヘッド、
センターがひちょりじゃ躊躇もやむなしかな。
いや、これも結果論だ。

宏之は内容ではダルビッシュを上回ってたと思うが、
脚がつったのは悔しかったろうな。

しかし、今年のビジターユニ、思いの外、格好良かったな。

あと、ライトスタンドのマリーンズ応援団、
新しい唄、唱ってたな、覚えなきゃ。

今日は今日。

まずは今年も始まったって訳で。

オイラのシーズンデビューは来週だ。
待ち遠しいぜ!
ニックネーム パラマリボ at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | Beisbol2008

2008年03月16日

54番の背中を見送って

15日、今年初のマリンスタジアム。
オープン戦、マリーンズ対イーグルス。

10時半に球場につくと、13時の試合開始を前に、予想通りすでに長蛇の列。

予約していたチケットを引き換え、先に並んで貰っていた相方に合流。
ゲートから続く行列の最後は、マリンスタジアムの敷地からはみ出し、
外の通りを100メートル以上行った先まで続いていた。

この日は、一部以外、ほとんどがエリア指定の自由席だから、
勢い、行列に並ぶ人も多くなるのだろう。

11時開門。
徐々に列が動き出す。
ほどなく友達とその婚約者が合流。
彼女は2回目のマリスタのはずだが、いつ手に入れたのかユニフォーム姿で、
ヤツめ、何とか彼女を懐柔したらしいわい。

中央のDゲートから入ると割と空いている三塁側に折れて、
ベンチとバックネットの間ぐらいの上の方で取りあえず4席確保。
しかし、一塁側を見ればまだちょっと余裕がありそうだったので、
友達カップルを残して僕ら夫婦がそちらへ向かい、
カメラ席のずーっと上のあたりを確保。

友達からケータイでこっちにくるというので、結局一塁側で落ち着く。
「やっぱこっちだろな」と言い合う。

たかがオープン戦だが、超満員。
試合後にジョニーの引退セレモニーが行われるからだ。
スタジアム外では号外が配られ、
スタジアム横のマリーンズミュージアムでは、『黒木展』が開催されていた。
(これは、ほんの一角に写真がほとんどで、期待はずれだったが)


数日前の雨の予報も一転、快晴で長袖では暑いぐらいだ。

試合前に今シーズン入団した新人、移籍選手とコーチが紹介される。
高校生ドラフト1位、唐川投手が代表で挨拶。

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試合はほぼベストメンバーのマリーンズだったが、
空気はやっぱりオープン戦、どうしても長閑さが抜けない感じではあった。

オープン戦ならでは、という点では、5回にDHのズレータ以外が一気に替わって、
スコアボードのオーダーがズリズリぃーと書き換わったのは面白かった。

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試合は渡辺俊介の後を受けて6回に登板した小宮山がシェイクを見せてくれたのが愉快だったが、
その後、2年目中郷を挟んで、服部、松本、伊藤と、新人3投手のお披露目リレー、
この後に控えたセレモニーを前に、新時代を強調しているみたいに思った。

伊藤は良かったな、うん。


あと、昨年現役引退した諸積が一塁コーチになっていたのが新鮮。

moro.jpg

変わったと言えば、新たに出来たシートなど去年とは違いがあちこち。

ということで、いきなりですが変わったところさがし。
パッと見て違わない様な3塁側奥ですが、少なくとも2つ変わったところが・・・
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1、2階の間、去年までは白かったのが黒くなってますなぁ。
新たに出来たリボンビジョン
これのお披露目は28日の開幕戦だそうですが。

あとは、地味ながらフェンスのレフトポール近く、「帝京大学」の横にあったはずの
「ようこそキャンプ地 鹿児島」という文字がすっかりなくなって
無地のフェンスになってますなぁ・・・ケンカ別れしちゃったから当然ですが。
ハッハッハッ。


オープン戦は、最終回に南の渋いタイムリーで1点を返すも、1-4で終了。
まぁ、それはそれ。

当然だが誰も帰らない。


しばらくザワザワが続いた後、セレモニーの開始を継げるアナウンスの後、
マリンビジョンにジョニーの歴史が次々と映し出される。
スタジアムに来る時にふと思ったのだが、その予想通り、
BGMは、『Voice of The Brave』、GetSportsで有名な、
去りゆく選手へのオマージュに使われる曲だ。
これにはちょっとグッときた。

入団した頃、松坂との対戦、七夕の悲劇、お立ち台での涙、浦和での苦闘、
復活のマウンド・・・

すでにそこかしこで目頭を押さえる人が見える。

それが終わると、静かなスタジアムに聞き慣れたウグイス嬢によるコールが響く。

「マリーンズの先発ピッチャー、黒木知宏、背番号54」

ベンチから一斉にナインが守備位置に散り、静けさは一転、大歓声が沸き起こり、
最後にジョニーが現れる。
ファールラインの前で止まり、しばし一礼の後、マウンドに登る。
歓声はジョニーコールに変わっている。

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今日の対戦は、3人の打者との真剣勝負とだけ発表されていたが、
相手はここで初めて知らされる。

最初は、ジョニーと同期入団のサブロー。
スタンドは静まりかえり、不思議な圧迫感の中、一球一球、ジョニーが繰り出す。

サブローはファールを繰り返し、どよめきが起こる中、最後は空振り三振。

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サブローはマウンドに進み、ジョニーと肩を抱き合う。


次はイーグルスの磯部。
ジョニーとはプライベートでも親しいらしい。

レフトに残ったイーグルス応援団が「ホームラン磯部!」のコールを始める。
一塁側で一部から非難する様な唸りが上がるが、これは間違いだと思う。
イーグルス応援団の声援は臨場感を高め、両者の真剣勝負を後押ししていたはずだ。

ライトからはジョニーコールが被さる。

磯部、サードゴロ。

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最後の打者は福浦。
1-3になってフォアボールかとざわつくが、結局、空振り三振。

どのバッターも本気だったと思うし、何よりジョニーのボールは、
いつまでも飛び続けていたがっている様な力強い伸びがあり、
そこから、声にならない叫びが聞こえる様に思えた、確かに。

「試合終了でございます!」ウグイス嬢のお馴染みのコール。
ナインがマウンドに集まり、ジョニーの最後の勝利を祝う。

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小宮山が花束を渡しにホームベースに進む。
マウンドにいるジョニーが一瞬、戸惑う仕草をすると、
小宮山は、「こっちへ来い」とぞんざいに手招きして、
スタンドの笑いを誘う。

バッティングピッチャーの石田さんが続く。
石田さんは、ジョニーと入れ違いに現役引退し、背番号54をジョニーに譲った人だ。

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ジョニーは新人の時のキャンプでバッティングピッチャーになった石田さんと出くわし、
背番号を奪った様に思われるのではと怖じ気づいたそうだが、
そんなジョニーに、その時、石田さんは、
「君のためにこの背番号を温めておいたよ」と声を掛け、
それに感じたジョニーは以来、エースになっても大きなこの番号を変えずに、
使い続けていた、そういう仲だ。

次にジョニーの二人のお嬢さん。
隣にいたうちの奥さんは、目を赤くして鼻をすすっている。
「そんな、ジョニーのこと知らないじゃん!」
「ダメなのよね・・・」(笑)


ジョニーがマウンドに立ち、最後の挨拶。
「マリンのマウンドが大好きでした!!」

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勝負時には思いを込めた表情を湛え、
お嬢さんとのシーンではやや涙目になったジョニーも、
それ以外では穏やかな笑顔だったのが印象的だった。

ベンチ前で、カラーボールの詰まった袋を受け取ると、
一塁側からライトへとボールをスタンドに投げ入れながら歩く。

残念ながら、ボールは僕らのところまでは届かなかった。

右中間まで進むと、ベンチから一斉にナインがかけ出し、
ジョニーの元へ向かい、取り囲むと、みんなで胴上げ。

tossJohnny.jpg

レフトではイーグルス応援団も残り、ジョニーコールを続ける。

グランドを一周してホームベースに戻ると、
ジョニーは、グランドに向けて深く長く一礼をした。

byetohisplace.jpg

ベンチ前に並んだ監督、コーチ、選手と一人ずつ握手を交わす。
小野晋吾が号泣しているのがビジョンに映る。
最後はやっぱり小宮山だった。


ダッグアウト横の通路の入り口で、両の手を挙げ、スタンドに最後の挨拶をして、
ジョニーは通路に消える。

スタンドでは、ジョニーコールと、
Smoke on the Waterのメロディーに乗せたジョニーの応援歌が止まない。

10分ほどするとジョニーが再び登場し、もう一度、スタンドに手を振って、
そして通路へと消えていった。



正直言って、寂しくも、マウンドに立っているジョニーには違和感があった。

試合前の新人選手達の姿、そして真剣勝負の打席に立ったサブローと福浦が着ていた
今シーズンからのビジターユニフォーム、
いずれも、ジョニーがいたのとは違うマリーンズ。
セレモニーは感動的だったけれど、同時に時代が変わったことをハッキリと
知らしめられた気がした。

しかし確かなことは、ライトスタンドに掲げられていた横断幕にあった様に、
「お前がいたから今がある」ということだ。

弱く、スタンドもガラガラだったマリーンズ、それを支えたジョニー。
そして今、優勝争いが出来るチーム、満員のスタンド。

ありがとう、ジョニー!



そうして、ジョニーは去っていった。
ニックネーム パラマリボ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Beisbol2008

2008年03月14日

千の手

9日に『千手観音』を観に行った。
中国障害者芸術団の舞台で、去年あちこちで取り上げられたのが目に付き、
年末に抽選予約に申し込んだらチケットが手に入ったので
怖いもの以外、食わず嫌いのない相方を連れて行ってきた。

全くもって一杯食わされたと思った。
あれはプロデューサーが上手かったな。

いや、全体的に結構良かったのだが、ボクは事前のテレビウェブで、
『千手観音』がメインで大部分と思い込んでいたのが、
この舞台、正確には『千手観音My夢Dream』というタイトルで、
集団でのパフォーマンス、一人舞踏、独唱、独奏、京劇など、
様々な障害を持つパフォーマによる様々な要素で構成されていて、
『千手観音』という演目はその一要素、いきなり最初に出てきて、
どうだろう、15分程度で、終わってしまったのだった。

全体の冒頭、手話の語り部によって、
千の手に支えられて自分達の今がある、というニュアンスの
メッセージが語られていた。
千手観音というモチーフには、そんな想いが込められていた様だった。
演じ手は、中国全土から選抜された、様々な障害を持つ60名。
この舞台は、そうした彼らの夢の形ということなのだろう。

当の千手観音は見事だったが、その後の盲目の男性による独唱が、とても良かった。
日本語で唱われた「乾杯」は、無粋でありつつ、励まされる様な力強さがあった。

緞帳を降ろした前でのアルトサックスの独奏などは、あまりに飾り気がなく、
それにむしろ好感を覚えた。

障害者がやっている、という目線ではどうも興醒めするもので、
確かに個々のパフォーマーは、障害者というくくりがあって
世界に出るチャンスが与えられたのだと思うが、
力量としては、どれも同情が不要なレベルにあって、安心して観られた。

盲目と聾による京劇は見事だった。
盲目の人が音を聴きながらタイミングを取って舞い出し、
聾の人がそれを見て合わせているそうだが、
どちらがどちらか見分けが付かず、蛮刀を振り回しながらの大立ち回りは
スピード感に溢れ、引き込まれるパワーがあった。

予想できたオチは最後。
全出演者が、WE ARE THE WORLDの合唱に併せて日中の旗を振って
客席を煽っていたが、うーん、純粋に舞台を観に来た立場からすると、
お約束な民間外交を押しつけられる様なのは、苦笑ではあった。

けれど、当たり前だが、人の本気に触れると感じるものがあるし、
超一流のパフォーマーの力の源とはまたひと味違う、
生きるというか、より根元めいた処から湧き出るそれには、
とても迫るものがあった。
ニックネーム パラマリボ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記2008