昔、左門豊作(巨人の星)は、
親なき家族の中、長男として弟妹達をバット一本で養ったものだ・・・。
3日、マリーンズの高卒新人、唐川侑己は、
小林宏之、成瀬善久、渡辺俊介、小野晋吾、清水直行と、
日本代表クラスを揃えるマリーンズのスターターが
前日までことごとく散る5連敗を受けたにも関わらず、プレッシャーなどどこ吹く風、
圧巻の無四球完投で、この上ない形でマリンスタジアムデビューを飾った。
末っ子、兄さん達の不始末をよそに、一人で見事に仕事をやって見せた。
ファイターズ中田翔、スワローズ佐藤由規と並んで称された高卒ビッグ3の中では
最も晩成に見られつつ、この日まで唯一の一軍での活躍は天晴れ!
我が夫婦開幕二戦目となったこの日は、晴天予想も、
前回の開幕戦を思わせる午前中一杯の雨。
習志野の実家を経由して、試合開始45分ほど前に席に着くと、
下は水溜まりができていたが、天気は何とか持っていると言う感じ。
この日は、聖地ライトスタンドの最前列。
ボクにとっては2005年に、当時バッファローズの吉井に4安打完封されて以来、
相方は初のライトスタンド。
結果は10-1。
唐川、無四球完投!
初回、ライオンズの攻撃を2三振で切り取った唐川を受けて、
裏のマリーンズは、先頭の西岡がセーフティーバントで処理にもたつく間に、2塁を陥れ、
2番早川、バントの構えからデッドボール、
3番に入った橋本が右中間を破る2塁打で2点を先制!
さらに大松のデッドボールのあと、
ズレータがレフト上段への3ランで、この回一挙5点!
貧打マリーンズも、さすがに期待の新人にガッカリされる事のみっともなさに
危機感を感じたか、ライオンズ西口の若造を締めようと力んだかの自爆も奏功したが、
唐川に最高の
プレゼント。
唐川、本当にすごかった。
何がって、全くもって危なげがない。
時折、内角高めで打者を仰け反らせてみせるが、明らかに狙ってやっているのが分かる。
ゆったりと上に伸び上がってから、グッと前に伸びて球を切る。
ストレートもスライダーも、淡々と、小気味良く。
怖さを知らない事がこれだけ怖いものかと思う。
6回に連打で1点を与えるも、味方の得点後と言い、
動じる気配はなく、ひたすら淡々と投げ続ける。
打線は、2回以降、いつものもう一本が出ない淡泊な攻撃が続くが、
それでも。7回には、4安打と2四球で5点を追加。
ちなみに、この日はネタ半分、この間の友達の二次会で貰った万歩計を付けてみていた。
初回の猛攻で3500歩。
ボクの歩幅は、75センチぐらいなので、2.6キロ分ってことだ。
この調子で8回(ホーム
ゲームで勝っているから9回はないとして)なら、
21キロって、どーなっちゃうんだろ?と思ったが、
その後、2回から8回までは、淡泊な展開に助けられ(?)2000歩で済んだ(笑)。
あと、ライトスタンドで面白かったのは、
言うまでもなく応援の『発信地』であるここにいると、
いつもの内野にいる時に比べて
応援のビートが前のめりになっているのに気づいたことだ。
それもそのはず、普段の内野では、ここの『反響』に合わせているから、
いわばオフビートが身体に染みついているのだが、
本来は、そうでないことがよーく分かった(笑)
期待した頭上を越えるホームランを見られることはなかったが、
内野では「飛んで行く」ボールが「飛んでくる」のが迫力モノだったし、
何よりマリーンズファンの基本、久々のライトスタンドを十分に堪能させてもらった。
当初は、跳ね続けなきゃいけないのかとおののいていた(?)相方も、
かなり気に入った様子だった。
声は枯れましたよ。
「試合が終わって声が枯れていなかったら夫婦の縁を切る」
と啖呵を切ってみたものの、マイペースな相方には効力がなかったけれど、
それでも相方はいつもはオチャラケな歌詞にアレンジする応援歌を、
神妙にちゃんと唱っていましたよ(笑)
気づけば他の観戦仲間に飲みっぷりをおののかれているらしい(?)我が夫婦も、
実家でちょっと呑んだのもあったが、スタジアムではビール1杯のみ。
チケット代も安いし、運動にもなるし、
何というかプロ野球でも真剣に取り組んでいるらしいが、
『チームマイナス6℃』を地で行くロハスな観戦であったことよ(笑)
試合後、スタンドでは、翌日の場所取りの抽選の呼びかけがあって、
当たり前に連戦を通しで来る人が多い事に気づいて、
その点では、我々は、何か物見遊山に見えることだろう、
ちょっと後ろめたさも感じはしたが。
いやしかし、マリーンズの
ゴールデンウィーク中の勝利がこれ一つだけとは、
この時知る由もなかった・・・苦笑

ライトの大松。
ネットが邪魔かと思ったが、枠の間からのぞけばむしろ広く、見やすかった。

この位置からだとバックスクリーンは見えまへん。
この日は、この上に鯉のぼりが泳いでいたが、分かりまへん。

最後のバッター、石井義人に対峙する唐川。
「高校時代から最後は三振と決めていた」と実際にやってみせるのが恐ろしい。
かつて『新人類』というコトバがあったが、彼は『平成生まれ』。
自分がなりようもないのに気づくことよ。

試合後恒例の万歳三唱。
「試合で緊張したことがない」という唐川も、
ヒーローインタビューでは緊張しまくりらしく、
この万歳も親戚に促された
子供みたいにクネクネしていた。

聖地ライトスタンドの中心部。
『唐川世代』はそうなんだけど、その前に兄貴達の奮起に大いに期待!!