ふとそんな話になって調べてみると、
「めぐろのさんま」を売り物にしている祭りは2つあるのが分かった。
目黒駅を挟んで、品川区側と目黒区側。
そう言えば、以前、両者が競ってさんまを振る舞い合い、
それにまたさんまの名産地、宮古と気仙沼が、我こそがさんまの一の産地と、
宮古が品川、気仙沼が目黒に5000尾ずつのさんまを、競って送り合っている、
って聞いた事がある。
品川が11回目、目黒が30回目という事だから、本家は?
なのだが、まぁ、行く側にしてみれば、別にいいんじゃんと。
でもって、今日が品川、来週が目黒なので、今日は品川のに行った。
昨年、行った人のブログを見ると、2.5時間も並んだって書いてあったから、
今日もどうかと思ったが、あにはからんや、想像を遥かに超えていた。
行ったのは12時過ぎ。
目黒駅前では、さんまを焼く煙が高々と上がり、人の群れができている。
一瞬、すぐにありつけるかと思うものの、すぐに警備の人に導かれ、行列の在処を知る。
人の列は、延々と目黒通りを白金方面に続く。
「随分長いねぇ」などと言っていたが、序の口もいいところ、
ほどなく首都高目黒線にぶつかり、その下の道を五反田方面へ。
行けども行けども最後尾は見えず、ようやく辿り着いたのは、
目黒駅前から歩いて15分、後で調べると1キロぐらいのところだった。
「食べられるのかなぁ」。
既に、愚痴モードになっている連れを誘って、取りあえず列に並ぶ。
ほどなく、実行委員会の人が拡声器で説明に来る。
「ちゃんとさんまはあるのですが、予想以上の行列で、時間が掛かってしまって申し訳ありません」
「さんまは今朝7時に宮古から直送されたもので、海洋深層水から取った塩をふり、
栃木県黒磯市高林の大根を下ろして、
徳島県神山町のすだちをしぼって召し上がって頂きます・・・」
たいそうな有り難さ加減だ(笑)。
が、列は、途方に暮れるほど進みが遅い。
列はまだまだ照りつける陽射しを避ける様にビルの陰を這う。
途中、何度か、「帰ろうか?」と言ってみるが、結局列に従って進む。
道程の3/4、ようやく、元の目黒通りに戻ると、
陽射しは前から照りつけるが、その先に、煙が上るのが見える。
既に2時半を過ぎている。
腹が鳴って気持ち悪くなる。
朝からほとんど何も食べていないのに気づく。
さらにしばらくすると、さんまの焼ける匂いがする。
好物だった記憶なんてないけれど、さんま、猛烈に美味そうだ!
最後に焼いている炭の前に通される。
居並ぶ焼き網の数と、またその一つずつに並ぶさんまに圧倒される。
秋の陽光に照らされ細い身を光らせる様には、
まさに秋刀魚という字が相応しく思われる。
さんまと大根おろしとすだちを紙のトレーに乗せてもらう。
すだちを絞ってくれたのは「すだち大使」とかっていうタスキを掛けた、
ミス○○みたいな女の人達。暑さと煙とにおいの中、綺麗な制服を着ている。
スタッフの人達もたまらんな、こりゃ。
しかし何にせよ、どーん!
とうとうさんまゲットだ!!
確かにさ、激ウマだな、こりゃ。
連れのと比べると隣の芝生か僕のは、やや焼きが甘い様にも思えたが、
炭、すだちと、自身の脂のあいまった香ばしい香りと妙味。
一瞬で、頭と背骨だけになった。
さんまがこんなに美味いなんて知らなかった。
ありついた時には3時半を過ぎていた。
拡声器では、もうほとんど終了だって言っていた。
ぎりぎりセーフな感じだった。
いや、ありがたやありがたや。
たかがさんまで3時間ってどうよ、とか、それだけ並んでりゃ美味いだろうに、
っていうツッコミは甘んじて受けるとして、まぁ、終わりよければ全てよし。
難癖をつけるとすれば、
祭りの前からそこかしこに掲げられたポスターにあった「食べ放題」っていう謳い文句は、
ちとそぐわないとは思った。
だって、あの場で二尾とは言えようもないし、もう一回並ぶなんて、
衣笠かリプケン、または修行僧じゃなきゃ無理だし(笑)
というワケで、一尾を食べ尽くし、「スモーク」を背景に、祭りを後にした。
ま、一人なら来るはずもないし、
そんな連れもまんざらじゃなかったみたいだし、
それが何より、良かった良かった。
さて、来週は目黒区側。
もう行く事になっている(笑)

![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)