2005年07月23日

怪物の記憶

昨日、昼時に横浜高校の話で盛り上がった。

 ボク、松坂世代なんですよ。

職場の若い奴が言う。

ボクは物心ついた頃からの横浜高校ファンだけれど、
松坂世代っていうのは羨ましかった。

今日、今年の予選で横浜が負けたのを知った。

思わず催したボク。
DVDを取り出してきた。
1998年、第80回全国高等学校野球選手権 準々決勝第1試合
横浜高校 vs PL学園高校。

朝日放送の放送をダビングした物だが、宝物だ。
しかし、この時、温泉に行ってしまって生で観なかったのが、
スポーツオヤジとして、一生物の後悔だ。

それにしても、何度観ても何という試合だろうと思う。
横浜のキャッチャー小山のクセを見抜いたPLの序盤の松坂攻略、
中盤の横浜の反撃などは、ほんの序の口。

横浜が加点してもPLが追いつき、横浜がチャンスを作ってもPLがしのぎきり、
ジリジリするような展開が、延々と続く。

しかし、延長17回、2アウトからエラーで1塁にランナーを出した横浜は、続く常盤!
PLのエース上重のストレートをフルスイングで、右中間最深部をフェンスオーバー!!
ついに、初めて9-7と2点差をつける。

上重がマウンドにしゃがみ込み、
三塁ベンチ前で肩慣らしをしていた松坂は、目を赤く腫らして涙を流している。
平成の怪物の涙。

その裏の松坂。
246球目にもかかわらず147キロのストレート!
本物の怪物。

そして最後、250球目は高速スライダーで三振、試合終了。

松坂が蹴り上げた足を、力尽きた様にドスンと横に降ろす。
片や、整列に向かう上重の何と爽やかな笑顔。

その後、高校野球は延長が15回までとなった。
実際、選手のためには良いことだ。
けれど、一方で、こんな試合はもう永遠にないだろう。

その年の横浜は、次の明徳義塾戦では0-6の圧倒的劣勢を8回からひっくり返して、
決勝では、京都正章を松坂がノーヒットノーランと、
野球マンガも書けっこないような派手すぎる驀進で優勝したものだった。

あんな夏は二度とない。
そしてその舞台は、怪物一人のものではなかった。
この大会に出た選手でプロにいるのは、松坂を含めて以下の面々。

赤田将吾 日南学園/西武ライオンズ
新垣渚 沖縄水産/福岡ソフトバンクホークス
石堂克利 愛工大名電/ヤクルトスワローズ
大西宏明 PL学園/オリックスバッファローズ
久保康友 関大一/千葉ロッテマリーンズ
久保田智之 埼玉滑川/阪神タイガース
小池正晃 横浜/横浜ベイスターズ
後藤武敏 横浜/西武ライオンズ
小山良男 横浜/中日ドラゴンズ
實松一成 佐賀学園/北海道日本ハムファイターズ
杉内俊哉 鹿児島実業/福岡ソフトバンクホークス
田中一徳 PL学園/横浜ベイスターズ
寺本四郎 明徳義塾/千葉ロッテマリーンズ
古木克明 豊田大谷/横浜ベイスターズ
東出輝裕 敦賀気比/広島東洋カープ
平石洋介 PL学園/東北楽天ゴールデンイーグルス
松坂大輔 横浜/西武ライオンズ
森本稀哲 帝京/北海道日本ハムファイターズ
吉本龍生 九州学院/福岡ソフトバンクホークス
和田毅 浜田/福岡ソフトバンクホークス

これで忘れてなければ20人。
間違いなく異常な多さだ。
松坂世代って言われるのも頷ける。

しかし、横浜が4人で、PLが3人か。
いつか、あの時のメンバーでまたやって欲しいものだな。
ニックネーム パラマリボ at 02:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Beisbol
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