このブログの更新は、1ヶ月以上開いてしまったが、
その間、気もそぞろだったりしたのもあって。
彼女は、仕事の取引先の担当だったが、
僕は、そのプロジェクトを途中で外れたので、仕事で会ったのは3回ぐらい?
業界には似合わず、何ともほのぼのとしていて、
それでいて、しっかりと真面目に仕事をこなすのに好印象は持っていたが、
それ以上の感情を持った訳でもなく。
それが、2005年の6月ぐらいだったと思う。
二人で食事をすることになったのは、それから半年後の11月。
きっかけは本当に偶然、運命ってやつだったかも知れない。
9月ぐらいだったろうか?
僕は当時、週に一度、外部とのプロジェクトの定例ミーティングのため、早朝出勤していた。
寝ぼけたままの電車内。
乗った駅の隣の駅で、人混みを掻き分け、僕の横をすり抜けて降りてゆく女性がいた。
彼女は、ホームのベンチに掛けてゆくとそのままそこに座って、
上半身を屈めて苦しそうにしていた。
気になったが、声を掛ける間もなく、電車は動きだし、僕はそれをただ見やっただけだった。
で、誰だっけ?
思い出せなかったが、間違いなく会った事のある顔だと思った。
しばらくして、それが、数ヶ月前にあった「彼女」である事に気づいた。
メールを送ると、彼女が僕と同じ駅を使っているご近所さんである事が分かり、
一度逢おうという事になった訳だ。
彼女が隣の駅で降りた理由は、ちょっとコミカルで愉しいのだが、ここでは控えておく。
それでも、僕が早朝出勤をしなければ、彼女がそこで降りなければ、
僕らが出逢う事はなかったという事だ。
初めて二人で逢ったその日、特に事前に予感めいたものはなかった。
けれど、彼女が選んだ店は、互いの最寄り駅近くの小料理屋さんで、
そんな飾らない人柄が微笑ましく、
彼女は思い通り、それ以上に朗らかで温かく、包まれる感じがしたのを覚えている。
僕らはその後、すっかり意気投合してしまい、
バー、ダーツ、カラオケと、4軒も20時から翌朝5時までの長丁場に渡る、
ご近所ツアーを繰り広げた。
僕はその時の包まれる感じが嬉しくも何か怖い気がして距離を置こうとしたのだが、
逢いたいと言ってくれる彼女が嬉しくて、斜に構え切れずにご近所デートを重ね、
3月ぐらいだろうか、流れが確かにできつつある中で、付き合おうか、という事になり、
その後、ゴールデンウィーク後には互いの部屋を行き来する様になって、
8月には彼女のお母さんに挨拶、10月中旬に僕の実家に彼女を連れて行き、
10月末に二人の巣を見つけて、11月11日に彼女の実家に行き、
出逢いからほぼ一年が経った11月16日、ボジョレーヌーボーの夜にプロポーズして、
ひと月後に互いの両親を引き合わせ、そして元日入籍となった。
クリスマスの週末には、婚約指輪を渡した。
どっか気の利いたレストランでと思ったが、彼女は僕を制し、
二人の部屋で、クリスマスのデコレーションを飾り、チキンを焼いてくれて、
ホームパーティを開いてくれた。
指輪は、そんな中で輝いていたが、彼女の笑顔を引き立たせる脇役だと思った。
一緒に住む様になってしばらく経っても、やはり全てはめまぐるしく、
それでも、僕は変えるのは無理だと思っていた生活パターンを
彼女の支えのお陰で少しずつ変えて行き、
飛び行く日々の中で、変わらない彼女の笑顔に、
この人ならと思える様になって行った。
白む空気をつんざいてのたまうが、彼女は、世界一チャーミングだと思う。
彼女といると笑いが絶えない。
僕は勝手にいろんなものを背負い込んでブルーになる事があるが、
そんな時、彼女は、空トボケた様に「慌てない、慌てない」と笑ってくれる。
僕は、そんな彼女の笑顔以上のものに出逢った事はないと確信する。
僕は完璧な男には、残念ながら程遠い。
そんな不肖の輩が、もったいないパートナーに恵まれてしまった。
彼女は僕より7つ年下で若く、チャーミングで、仕事もでき、人柄を慕う友達も多い。
今でも時々、なんで僕なんだろう、と思うが、
一頃自分を苛んだ、「悪いんじゃないか」という怖じ気は、もはや捨てようと思う。
失いたくない、守りたいものができる事の意味を知り、武者震いを覚える事もあるが、
何より彼女が、どんな時にも朗らかに一生懸命で、
一緒に良くなろうってしてくれる事に勇気づけられる。
そんな彼女に選んでもらえた事を誇り思わない手はないじゃないか、と思っている。
彼女のいない自分は想像できない。
一年前に想像しなかった事が、今はない事を想像できない。
きっかけがあって動機ができれば、いつでも人は変わるものだ。
今、自分の変化にそれを実感する。
彼女のお陰で、帰る場所ができて、その掛け替えのなさが分かり、
ともすれば当たり前すぎて見えなかった、両親が創ってくれていた過去のそれにも気づかされる。
ブログを書かなかったのには、気もそぞろだった以外に理由めいたものがなくはない。
ブログ以上に彼女に日に数通メールを書いていたし、
プロポーズも、考えた挙げ句、地味ながら自分らしく「書く」と決めて手紙にした。
一緒にいる時は、五月蝿いぐらいに言葉やいろんな表現をしていた。
要は表現するっていうパワーを彼女に向けていたって事だ。
僕らは夫婦の形にはなったが、
夫婦って言うのは多分、せいのっ、でなるものではなくて、
ずっと時間をかけてなって行くものなんだろうと思う。
彼女が僕の名字で自分の名前を書いてみてキョトンとしているのを見て微笑ましかった。
そりゃそうだろう。
だから、これからぬるけず焦らず、いろんなものがしっくりくる様に、
ベターになる様に、二人の作品を創って行く。
想像力は、大切なものをベターにするために備わったものだ、
という僕の「主義」を証明する場所ができたんだし。
おっと、また肩に力が入ってしまった様だ。
ま、とにかくそんなこんなで、「ペリキートサルミエントの千鳥足」の、
少なくとも大きなパートの一つはめでたく卒業になった。
これからの足跡は、ペアになる。
ありがとう。
よろしくお願いします。
トーンを抑えたつもりでも、鼻白む思いをさせてしまったらごめんなさい。
今日だけは勘弁して下さいまし。










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