前から気になっていて、半年前にチケットを取っていた。
東京国際フォーラム。
ちょっと前に、ここで仕事のイベントがあったのを、間違えてビッグサイトに行くという、
お上りさんもビックリなボケをかましたボクは、
また間違えやしないかと、とうとう行き着くまでソワソワした。
2時間のステージ、途中、休憩20分を挟んだ前後2部構成。
前半は、マーチングバンドの大袈裟なやつかと思った。
2年前に『アレグリア』を観た時には、
装飾過多なサーカスに見えて期待はずれだったので、
今回もそのクチかと懸念した。
大人数、ポジションを変えつつのパーカッションやブラスの演奏は迫力はあったが、
マーチングバンドの延長線上だったし、
幕間のソロダンスはどうも無骨で繊細さに欠け、無理矢理感もあって。
けれど、パフォーマンスのベースになるのが演奏で、
それ自体に芸術的インパクトがあるから、
ソロの体育会系的パフォーマーがベースだった『アレグリア』よりは安心して観ていられた。
余談だが、ボクは『マッスルミュージカル』には興味がない。
オリンピックでも競技によって芸術性が言われるものもあるが、
あくまで体育系の競技であって、舞台芸術の中に入れ込むと、
それだけではどうしてもモッサリ感が抜けない。
だから『アレグリア』もダメだったんだろうと、
この『blast』を観ていて、自分にとって何がポイントなのか分かったのは
収穫だった。
前半終了後、観客の大部分が駆け足でホールを一斉に出て行った。
女性が多かったので、「おトイレじゃないの?」と言っていたが、
ほどなく外から音がしたので僕らも出てみれば、
ロビーには人だかり、その下、エントランスにメンバーの一部が出てきて、
ジャンガジャンガと演奏を聴かせていた。
こうしたイベントに来るといつも思うが、勝手知った常連みたいな人達が少なくない。
みんな知ってたから駆け足でベストポジションを狙っていたってことらしい。
途中、メンバーの一人が、人払いをされたエスカレーターを駆け上がって、
ロビーの客とハイタッチ、全体の様子をキョトンと見ていた我が相方は、
その時ばかりは反応素早く、ちゃっかり手を出してそれに加わっていた。
ここだけは撮影オッケーとのこと、写メ撮ってみたけれど、
人混みでピンぼけでワカランかった。

後半。
前半とは明らかに一つ二つ、
「横軸」が加わって、作品としての完成度が伝わってきた。
アフリカをモチーフにしたらしいボンゴと大笛のセッション、
アラビア風な装飾とブラスから、
ブラックライトの下、オレンジのフレームが印象的なスタイリッシュなパートに移り、
ブラスとパーカッションが厚みを増す。
間には前半とは明らかにレベルの違うダンスが挟まり、
前半にも入ったが、日本人バトントワラーが折々アクセントを加える。
最後には様々なパステルカラーのタンクトップを着たブラス隊が出揃って
ラテンっぽいノリで盛り上げ、ブラス隊、客席に飛び降りてきて、
ステージのパーカッションと合わせ、大ノリでエンディング。
ん〜、演奏がしっかりしているから、アクション的な要素が入りつつ、
そこにいろんなテーマが加わることでマーチングバンドが舞台芸術になっている。
最後は納得なステージだった。
惜しむらくは、最後のブラス、
せっかくの大迫力も意外にあっさり終わってしまったが、
もっとクドクドとリフレインして欲しかったなぁ。
カーテンコールもそこそこ、
メンバーはお辞儀をしては順に客席に降りて走って通路を駈け出して行き、
再びステージへ?かと思いきやアンコールもなくそのまま終了、
間もなくまた観客が外へと駆け出し、遅ればせながら出て行くと、
今度はロビーでメンバーがセッション、ワケ知った客がそれを囲んでやんややんや。
なるほど、一日2回の公演、動き回りながらの演奏は重労働だなぁ、と思ったが、
こうやってアンコールなどで時間を使わずに、
客のはけを良くするのも工夫なのかな、などと斜め読みしてみた(笑)
ともあれ、マーチングバンドの大会を一度観てみたいと思っていたが、
何だか一度でいろいろ満喫できて良かった。
ところでこの『blast』、2003年から来日しているそうだが、
来年も新たな演目でやるらしいよ。












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